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​メインストーリー紹介

​STORY

透明なブルースポット

​あらすじ

​メインストーリー 第一部序章

​疎遠になっていた幼馴染のかぐらと偶然再会した主人公のたたら。だが、再会を喜ぶ間もなく二人は負の感情から生まれた≪怪魔(フィクサー)≫に追われてしまう。

「約束するよ。必ず君を救ってみせるって。だから―」

​各話紹介

​0.プロローグ

「どうか、もう二度と―」​

破壊は再生へ。終わりは始まりへ。
幾度となく巡るときの巡り。そこに例外はなく、『これまで』を失った世界は、『これから』へと生まれ変わる

――その、はずだった。


 

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​1.再会

​疎遠になっていた幼馴染のかぐらと偶然再会した主人公のたたら。だが、再会を喜ぶ間もなく二人は負の感情から生まれた≪怪魔(フィクサー)≫に追われてしまう。

 

​2.後悔と決意

「約束するよ。必ず、君を救ってみせる」

 

何とかフィクサーを撒き、裏路地へと逃げ込んだ二人。そこで、たたらはかぐらから村が襲われ何とか逃げてきたことや、たたらと会うまで頼れる人がいなかったことを知る。

――千年に一度の特別な巫女である≪御神楽(みかぐら)≫。なんでも願いを叶えるそのチカラは、けれど使えば使うほど呪いとなって彼女を蝕む呪いでもある。そして、彼はかつて、呪いを分け合いこそすれ彼女を救うことはできなかった。それが、たたらの後悔。

けれど、目の前の少女は泣いていた。だから彼は再び彼女と約束をする。かつて叶わなかった願いを叶えるため。そして、もう一度、目の前の少女を救うために。

​3.二人なら、どんなことも

「絶対、大丈夫だよ。だってたたらには、私がついてるんだから」

先ほど撒いたフィクサーに見つかってしまった二人は逃げようとするも、袋小路に追い込まれてしまう。そんな時、かぐらは「私達で、あのフィクサーを倒そう」とたたらに提案する。かぐらは気が付いていたのだ。たたらにフィクサーを浄化するためのチカラ―スピリットが宿っているということを。躊躇うたたらに「絶対大丈夫。私がついてる」と続けるかぐら。それは、たたらにとって何よりも強いおまじないだった。

​4.約束

「たたらが優しい人だって、私は知ってるよ。……出会った時から、ずっと」

フィクサーを倒した後に倒れてしまった彼女は、駆け付けた蓮斗愼也によってギルド≪Heavens Wing≫へと運び込まれ、専属医の芽衣子によって治療。その後、ベッドへと放り込まれ現在に至る。

「いや~、まさか倒れちゃうとはね~」とあっけらかんと笑うかぐら。しかし、たたらの表情は晴れない。だが、かぐらは彼の優しさに気づいていた。それ故に、彼が自分の前から姿を消したことにも。けれどそれでも、彼女は彼と共にいることを望む。

​かぐらの想いを聞き、たたらの脳裏によみがえる記憶。喜びも悲しみも……当時の彼らにとって、本当の意味で何かを分け合える相手は互いだけだった。だから、呪いを分け合ったあの日、二人は約束をした。

「約束するよ。この呪いを解いて、必ず君を救ってみせる。

だから……それまで、一緒にいよう」

 ありがとう。出会えて良かった。その言葉と共に、彼は再びかつてと同じ約束を口にした。

​閑話:晴る空、君を呼ぶ

そこは、建物の影。フィクサーが倒された興奮渦巻くその裏に、ひとりの少女はいた。その視線の先には力なく倒れているかぐらと、大歓声と祝福を一身にうけながらも彼女の名を何度も呼ぶたたらの姿があった。

 

「……あの二人なら、私達を……あなたを―」

 

雲一つなく晴れ渡った空の下で。少女はそう呟やき、その場を去った。

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