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​メインストーリー紹介

​STORY

透明なブルースポット

​あらすじ

​メインストーリー 第一部一章

​屋敷依頼編

「貴方達には探し物……お嬢様の大切な人の忘れ形見の破壊を依頼したいのです」​

依頼主達とネックレスを巡る話。名指しで依頼を受けた二人は依頼主の待つ屋敷へと向かうが……

関連ストーリー→「黎明の灯火」

​(詳細はこちら)

​各話紹介

​1.面影とネックレス

「貴方達には探し物……お嬢様の大切な人の忘れ形見の破壊を依頼したいのです」

ついて早々、屋敷に仕えるメイドから依頼内容の変更を聞かされた二人。違和感を抱きつつもネックレスがあるという閉鎖中の屋敷を捜索する二人だったが、突如現れたフィクサーによって二人は分断されてしまう。

一方、ギルド内ではメンバーたちが突然の依頼内容の変更に不信感を抱いていた。嫌な予感を覚えた蓮斗は、愼也と共にたたら達のいる屋敷へと急いだ。

​2.少年と神器

「悪いな、この宝はもらっていく」

たたらと合流したかぐらと、ネックレスを奪おうとする謎の青年。彼は、ネックレスが≪神器≫と呼ばれる超兵器であると明かす。

負のチカラをため込んだ神器は呪いとなって依頼主達を蝕んでいること。青年の上司がその破壊を引き受け、彼が今ここにいること。そして、それは浄化のチカラ―スピリットを操る浄化者、スピナーにしか解決できないこと。駆け付けた蓮斗と愼也はそう語る。「君が、彼女達を救うんだ」蓮斗のその言葉にうつむくたたらだったが、「大丈夫だよ」というかぐらの言葉で顔を上げるのだった。

​3.思い出の欠片

スピリットのチカラでフィクサーの心の中に潜り込んだたたら。彼はそこで、かつての記憶を目の当たりにする。

それは、呪われた少女ハルと、彼女の元を訪れる少年ソラの話。

『俺は、君の笑顔が好きだな』だから離れたりしない。何度だって会いに行く……そう言いながらも姿を消してしまったソラと、彼を探すために部屋を飛び出したハルの、後悔と別れの話。

​4.心残り

「―――うそつき」

浄化後、青年―ソラと対峙したたたら。彼はネックレスが自身の大切なものだと教えてくれた。自分は禁忌だから、その贈り主―ハルとは会えないということも。だが、たたらは二人の再会を望む。呪いも思いも巡るこの世界では離れても意味はないと知ってしまったから。大切な人の名に、彼が抗えないということも。

 

同じ頃、浄化途中にたたらと分断されてしまったかぐらは少女―ハルと対峙していた。「うそつき」と詰りながら泣くハルのその言葉にかつての自分を重ねるかぐら。だが、それが本心ではないことも……彼女が自分達を呼んだことも、かぐらは薄々気づいていた。「大丈夫」とハルを抱きしめるかぐら。泣いていた少女の面影はもうなかった。

​5.頼み事

「君に、僕達を終わらせて欲しいんだ」

 

合流したたたらとかぐらは、ソラからそう頼まれる。

彼らを終わらせること。それは彼らの死を意味する。手遅れだとたたらを諭す彼らの周りには黒いもやがかかっていた。それは、感じた違和感と同じものだった。きっと、これ以上は持たない。

「笑顔が好きだから笑っていてほしい」その言葉に、涙がこぼれそうになるたたら。けれど、ギリギリで我慢出来ているのは、きっと隣にかぐらがいるから。

「ありがとう」ソラのその声を、穏やかな笑みを、たたらはきっと忘れないだろう。2人の幸せそうな姿は、ずっと心に残るだろう。この別れも、いつか誇りに思える時がくるだろう。だから。

 

「さようなら……また、どこかで」

 

 想いも呪いも巡るこの世界で。また出会うために、彼らはさよならをした。その空は晴れやかに澄み渡っていた。 

​閑話:面影

初依頼を経て迷いが晴れたたたら。そんな彼の姿を見たギルドメンバーの琥珀は、かつての記憶に思いを馳せていた。

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